関西ヌーソロジー講座2025
「4次元は目の前に」~意識の位置を問い直す全11回の旅
第4回:Ω4(金星)
テーマ:シン・ツァラトゥストラはかく語りき(ニーチェ再起動)
~外部なしの極限から、「自己=他者」の黄金比へ~
近代哲学が進めてきた「主観への徹底」は、フッサールに至って極まります。
「客観」に偏った科学が語れない世界の意味を取り戻すため、彼はあらゆる先入観を括弧に入れ、意識の根拠──主観の構造を掘り下げました。
しかしそこに「他者視点=間主観性」が流入すると、価値は宙づりにされ、無価値の淵へ滑り落ちました。
この「他者視点の圧政」に正面から挑んだのがニーチェでした。信仰の嘘、道徳の帳簿、因果や主体の虚構──それらを「頭(内面回路)の欺瞞」と見抜き、徹底的に打ち壊しました。
そう、ニーチェが闘った相手とは「他者視点」そのものだったのです。
「神は死んだ」「遠近法主義」「永遠回帰」──外部なき極限においてなお、この生に「はい」と言えるか。
「他者視点」の完全破壊(大いなる正午=影が最も短くなる時)を超えた先に訪れる価値の復権に、ニーチェは賭けました。しかしその出口=回路はまだ見えていませんでした。
ヌーソロジーはここで次の一歩を示します。
外部なき極限は閉塞ではなく、新しい回路への入口である──その秘密が黄金比 φです。
全体と部分が響き合う比率、天空に五芒星を描く金星のリズム。その本質は「自己=他者」の一致にあります。
いまこそ断言できます。価値の源泉は黄金比にあり、その核心は「自己=他者」の構造にあると。ここから美・真・善は再起動し、いま私たちの眼前で、価値の大転換が始まります。
フッサール(主観の徹底)──ニーチェ(欺瞞との決闘)──そしてヌーソロジー(黄金比という出口)。
頭を降ろし、場に立つ。外部なし→黄金比へ。
シン・ツァラトゥストラは、いま再び語りはじめます。
Ω4=金星は、愛と調和の象徴でもあります。
その記憶を呼び覚ましながら、私たちは新しい価値の時代へと踏み出します。
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