関西ヌーソロジー講座2025
「4次元は目の前に」~意識の位置を問い直す前11回の旅
第2回:Ω2(月)の巻
テーマ:構成される世界…カントと現象の牢獄
〜 封印された〈外面ロゴス〉を、いま再び起動する 〜
「わたしが見ているこの世界は、ほんとうに“外”なのだろうか?」
・・・この問いが、月の光のように静かに、だが確かに、私たちの前に浮かび上がる。
そして、回路は反転する。
「“前”が語っている。そこに、私はいた。」
・・・その言葉が、あなたの感覚を根底から揺さぶることになる。
●2025年 関西ヌース講座・第2回、いよいよ本格始動!
4月に幕を開けた新シリーズ「意識の位置を問う旅」。
その第2回は……ついに、カント哲学に切り込みます。
☆今回の核心メッセージ☆
“わたし”が閉じ込められたのは「内面」だった。それは、見ることも触れることもできない「脳内表象」という牢獄。その牢獄の鍵を握っていたのが……哲学者カントだった。
●カントが作った「内面回路」という構造
前回のデカルト回では、「わたし」は世界から切断された。では、その“切り離されたわたし”は、どこへ行ったのか?
答えは…「内面」である。しかも、それはただの内面ではない。
カントは、人間が感覚を通して“世界を構成している”と考えた。空間も、時間も、すでに人間の内側に備わっている「アプリオリな形式」だと。こうして「内面回路」は発動した。
この内面回路とは、まさに……
〈現実界 → 想像界 → 象徴界 → 情報宇宙(VR)……≠ 現実界〉 という、潜在化のスパイラル。
そしてそれは、やがて「脳=世界」「マインドアップロード」といった幻想へと行き着く。
●ヌーソロジーが提示する逆回路……それは「空間構文」だった!
では、それとは逆の回路があるとしたら?
ヌーソロジーは、まったく異なる“もうひとつの回路”を提示します。それが……
《現実界 → 象徴界 → 想像界 → 現実界》という、顕在化の回路である。
象徴界から像が湧き、像が場となり、場が世界として“前”に現れる。
この回路では、「脳内で像を構成する」のではなく、「前」が語っているという、“空間そのものがロゴス”という視点が立ち上がる。
コーセンさんが直近語り始めた「空間構文」……
それはまさに、外面回路の核心=“前がわたし”という知覚の転位だった。
トーシンはさらにそれを「外面ロゴス」と呼ぶことにしたい。
●ホログラムとフォトニクス……“わたし”の新しい自己像へ
今回は「内面回路と外面回路」の違いを、ホログラムの比喩も使って徹底的に探究したいと思う。
欠片の中に全体が宿るホログラム
干渉縞=象徴界…フォトニクス
そこから湧き上がる立体像=想像界
さらにその像は欠片として、前で非局所的に生成する現実界=全体へと繋がっていく…
NTTが現在開発を進めるフォトニクス(光の干渉による情報処理)も参照しながら、「粒子」から「場」への大転回が、すでに技術の側からも始まっているという事実を共有する
(もちろん、これはアナロジー。でも外的テクノロジーは内的技術:イナー・テック…精神の技術…として取り込むことが可能)
そして問いかける
もし、“私自身”がホログラムの欠片であるとしたら?
目の前は、すでに非局所的な空間なのではないか?
自身がホログラムの欠片としての自覚をもつ…これが内面回路を強いたカント哲学路線を反面教師として、外面回路にひるがえる、統心流のコペルニクス的転回。
●Ω2=月のシンボリズム……反射と想像の罠
月は、自ら光を持たない。ただ反射し、像を浮かび上がらせるだけ。
それは、内面回路の象徴でもある。
「見ている世界」は、反射された像にすぎないのだと…
でも、それは本当に“わたし”の居場所だろうか?
私たちは、いまこそ、この“反射の牢獄”から抜け出し、想像界ではなく、象徴界を「前」に立てる勇気を持つべき時に来ている。それが空間構文、外面ロゴス…。
●京都ライブ=感覚の共有/大阪レクチャー=構築の共有
京都ライブは、大阪レクチャーの前哨戦として位置づけています。
基本構想を元に縦横無尽、自由自在に語ります。早い話がなんでもありな空間ですが、毎回とても盛り上がります。気楽にご参加ください。
京都ライブでさらなるインスピレーションを得て、大阪レクチャーではその完成形がお披露目。ここでしっかりとした「構造と論理」が整理できます。
土曜昼から始まる大阪レクチャーは、アフターの懇親会もまたお楽しみです。
●2025年5月度講座……「空間構文」「外面ロゴス」を身体で感じる、最初の一歩!
今年の全11回の旅、その第2歩。
この回は、“象徴界を前に立てる”という、
まったく新しい“知覚の始まり”をテーマにお送りします。
哲学史の迷路を抜け、あなた自身の“位置”を取り戻すために──
ぜひご参加ください。
初参加・お久しぶりの方、大歓迎です!
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