2023年11月度教室のご案内

今月のテーマ:「十種神宝」とヌーソロジー パート2

~ 鏡像交換を抜け出し、実像交換に至る道を探る ~

 

【1】鏡像交換の実態を把握する。

 

●肉体・顔は他者側にある?

 

私たちは「鏡像交換」の魔法の中に眠らされている。まずはその眠りから覚めなければならない。

 

鏡像交換の魔法とは何か…その本質はずばり「肉体」と「顔」は「他者空間に所属している」…という「事実」である。

 

そう、これは事実なのだ。妄想でもなんでもない。まずはこの事実を空間構造として理解し腑に落とすことだ。その理解の上で、感覚の変容に注目する。

 

「鏡像交換」という事態をヌーソロジーでは「他者の他者」と言う。イデアサイコロジーであれば「他我化」だね。

 

そのため人間は「自我」を「他者の他者」として認識する。人間世界の混乱と葛藤はすべてここに起因している。目覚めの第一歩は、この状況から抜け出すことに他ならない。

 

 

【2】なぜ鏡像交換が生じるのか。それを元返すことは可能か?

 

●まず「肯定」から始めよ

 

否定から始まると否定に終わる。肯定に辿り着きたければ肯定から始めるしかない。

 

矛盾している様に思えるだろうが、鏡像交換という「人間悪」の根本原因に対して、否定で臨むのは筋違いだ。

 

否定に始まるものは否定に終わる。それを「魔釣り」と呼ぶ。これは統心哲学のイロハだ。

 

肯定というゴールは肯定というスタートによって成される。こちらが「真釣り」。一厘の秘密である。

 

顕在化の道は「真釣り」である。だからヌーソロジーは変換人を「別人」と呼ぶのである。

 

人間と変換人では欲望も動機もビジョンも、すべてが反転している。まったく「別もの」なのである。

 

 

●ヌーソロジーに「罪概念」はない

 

さてそれで、忌まわしき鏡像交換を肯定するということはどういうことだろうか。

 

何のことはない・・・「高次にある何かの低次射影」として捉えるということだ。要するに「転倒構造」…「人間は転倒している」…これがヌーソロジーのお約束である。

 

従来「人間悪」として見做されていたものの根本原因は、大抵がこの「転倒構造」に由来している。そう見るのがヌーソロジー。

 

だからヌーソロジーにはユダヤ精神の様な堕落概念がない。原罪概念がない。救いをもとめて渇望の病に落ちた一神教信者にとって、真の意味の解放はここにあると言いたい。

 

 

●鏡像交換の反対は何か?

 

話を元に戻すと・・・忌まわしき「鏡像交換」を高次の何かの射影として見るということ。

 

では一体何の射影か・・・それは鏡像交換の反対・・・ずばり「実像交換」ということになるだろう。

 

そう、高次では何らかの「実像交換」が成されているのである。それを顕在化することこそが、目下、顕在化のゴールと言っても差し支えないだろう。

 

実際、これについてはヌーソロジーではよく言われている…「君と君の君」…。例の詩人・河村悟氏から広宣さんがインスパイアされたものだ。

 

確実に高次では「実像交換」が起こっている。その低次射影として、人間世界に「鏡像交換」が起こっているのである。

 

 

●では実像交換とは何か?

 

先ほど、鏡像交換の本質は…肉体・顔が他者空間に所属していることである…と言った。では実像交換の本質は何か。

 

恐らくこういうことだろう。

 

真の自己とは何か…自己を認識している究極のものは何か・・・それは「自己以外」「自己とは全く別のもの」「自己に対して究極の差異を持っているもの」・・・と推測される。

 

自己に対する究極の差異とは何か・・・それは正しく「他者」である。他者とは「絶対的に自己ではない」ものだ。差異である。

 

つまり、自己を認識しているのは他者なのだ。究極においてそのようなことが起こっている。真の自己をウラ支えしているのが真の他者である・・・と言っても良いだろう。

 

ここを掘り下げると面白いことになる・・・もしかして「わたし」とは「あなた」だったのか?・・・と。

 

ここに到達したいのである。観察子で言えば「ψ5」と「ψ*5」の交換。この回路の復活・顕在化こそが辿り着きたいゴールなのだ。

 

 

●ψ11の顕在化へ

 

そして「ψ*5」とは「ψ11」の別の現れなのである。・・・ここらあたりを観念遊戯と言うなかれ、避けるなかれ。むしろ真逆だ。この構造思考こそが「現実界」へと接触する可能性を持っているのだ。

 

思考が現実に接触すること・・・これ以上の奇蹟があろうか。これはまさしく魔法だ。呪術だ。錬金術だ。・・・そして、これこそが哲学の本質だ。ハイデガーが目指したものだ。

 

ψ11の顕在化とはそういう次元なのである。そしてこれが「品々物比礼」の顕在化でもある。

 

 

今月のテーマ『「十種神宝」とヌーソロジー パート2』・・・今回はとても挑戦的な教室である。

 

この「実像交換」のナゾを解明するべく、西田哲学の「絶対無」の思想や、メルロポンティの「奥行きと同時性」の概念なども持込み、ヌーソロジーと十種神宝の文脈に従って、「三つの比礼」の解像度を上げて行くことにしよう。

 

興味がある方はどなたでもお越し下さい。

 

とうしん勉強会は、いつでも初めての方オッケーですよ。

 

 

★11/21(火) 京都教室ヌースライブ

場所:ウィングス京都 会議室11(地下)

午後6時半~9時

 

◎京都教室はライブ感覚重視

統心のフリートーク中心に自由にやっています。

毎回楽しい会となり、とても好評です。

 

※京都は「場の変容」を体験する実験的ライブです!

 

 

★11/25(土) 大阪教室ヌースレクチャー

場所:江之子島文化芸術創造センター ルーム6(地下)

午後1時半~5時

 

※今回はいつもと同じ「阿波座」ですが、地下のルーム6です。ご注意を。

 

◎大阪教室はビデオ撮りするレクチャー形式

テキスト・スライドを作り上げ、構成しっかりで臨みます。

時間もゆったりで、アフターも楽しいです。

 

※構築美の大阪レクチャー、懇親会も盛り上がります!

 

※京都&大阪のW参加で意識進化をブースト!

 

 

・定員20~30名(制限はありません)

・体調の悪い方はご遠慮ください

 

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