★テーマ:そして、美学・・・美について考える
~思形と感性の統合とは、もしや「美学」の出番か?
ひたすら「前」に導かれて進む関西ヌース・統心の顕在化道。
今年3月に戦争を取り上げた時にカントの『恒久平和』が登場し
そこからカントの原点『純粋理性批判』による「現象とモノ自体」へ。
この「現象とモノ自体」の分離を知ることは
現代社会が孕む病理とその解決策を探る上で必須のものでした。
当然、その思索の流れはヌーソロジーへとダイレクトに繋がります。
だからヌーソロジー探求者にとって、カントを知ることは重要なのです。
当初は「現象=人間の内面」「モノ自体=人間の外面」ぐらいの想定でした。
しかし探究が進むにつれて、カントの思索が
思形と感性(カントの表現では悟性と感性)の相克、ねじれの問題
これは「純粋理性」(合理性)と「実践理性」(道徳性)の問題として提起され
それを解決する「判断力」・・・「感性的判断=美学」に通じている
ということが分かってきました。
※これ即ち、カントの三大批判書『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』です。
カントは「美」に対してこう言っています。
「快適さは理性のない動物にも適用し、美は、人間だけ、言いかえれば、動物的ではあるが、それでも理性的な存在者にだけ通用するものの、しかもたんに理性的のみの存在者(たとえば精神)としての人間ではなく、同時に動物的でもある存在者としての人間にだけである。」・・・『判断力批判』より
カントの言い回し方は難しい!(;゚д゚) これでも簡単な方ですが、本文は頭が沸騰します。とてもオススメできない(爆)
トウシン的に意訳すれば
「合理的な思形」と「動物的な感性」を両方持ち合わせた「人間」だけが持ちうる、最高の意識の能力が「美的判断」だと。
「美」か・・・「美学」そして「芸術」。「美・醜」に対する判断か。
なるほど、人間精神の感受性は
1・善悪
2・真偽
3・美醜
の順に成長・発展するのかも知れない。
善悪よりも真偽が、そして真偽よりも美醜が高度である可能性が・・・。
最後は「美醜」なのかも知れない・・・ってこと。
戦争は善悪のぶつかり合い。もっとも下等だ。
科学的唯物論は真偽で争う。「頭」が先行し「心」が不足する。ニヒリズムだ。
最後は「美醜」だ。「美」を求める「心」に最後の希望があるのかも知れない。
※カント曰く「美醜は強制できない」
なるほど、善悪は強制される、真偽はデッチ上げられる。
だが「美醜」はそうではないのだ!
もちろんその為には「自分自身の感じ方」を確かめられる段階まで精神がクリアになっている必要があるが・・・・
「美」の問題を扱う段階において、日本人の「わび・さび」や「もののあわれ」も取り上げざる得ないだろう。
昨日や今日の付け焼き刃で「美学」を取り上げられるなどと思ってはいないが
「思形と感性を統合する可能性としての美意識」ということで
ヌーソロジー探求者・トウシンなりにいろいろ探ってみたいと思う。
相変わらずチャレンジ好きのトウシン。
初めての方でもピンと来たら気軽に遊びに来て欲しい。
観念ではなく具体を取り扱う
統心流ヌーソロジーの顕在化教室で今月も一緒に遊ぼう。
★9/20(火) 京都教室ヌースライブ
場所:ウィングス京都 会議室11
午後6時半~9時
◎京都教室はライブ感覚重視
統心のフリートーク中心に自由にやっています。
毎回楽しい会となり、とても好評です。
★9/24(土) 大阪教室ヌースレクチャー
場所:大阪市立西区民センター 第4会議室
午後1時半~5時
◎大阪教室はビデオ撮りするレクチャー形式
テキスト・スライドを作り上げ、構成しっかりで臨みます。
時間もゆったりで、アフターも楽しいです。
・定員20名
・マスクはご自由に
・体調の悪い方はご遠慮ください