~ カメラ認識からスクリーン認識へ、意識と無意識の交替
前半では先月に続き、人工知能に関する考察が入る。しかし今度は俄然アップデートされている。中でも今まで「やや悪者」気味に登場して頂いた「強いAI」主義者・苫米地英人博士に対する評価を180度反転させたのが面白い。
全世界で人工知能に関する真実を知っているのは20人あまり、自分はその内の1人であると豪語する苫米地氏。1980年代に米軍に集められた天才チームの中に彼は所属していたというのがその理由。
実は彼らチームが意図していたAIは、現在ChatGPTを代表に発展してきた方向性とは全く違っていたというのだ。彼ら天才達にとってAIが「高度な知能」を発展させていくのは至極当たり前、それが知能面で人間を凌駕していくことも初めから分かっていた。
そんな知能ばかりを肥大化させたマシンがやがて人類にとって危険なものになることは百も承知、それ故に苫米地氏ら「強いAI」主義者の開発意図は、最初から「高い人間性」を付与されたAI・・・要するにAIに心や情動を持たせることはできないか?・・・というものであったというのだ!
この事は、今日ではAI開発に関する二大方針の対立、「記号主義 vs コネクショニズム」という形では知られている。「記号主義」というのは人間の持つ論理性、特に言語システムに特化して、人間の認知を解明しようする方向性。「コネクショニズム」というのは、脳の神経回路をそのままマネしたものを作れば、「脳と同じ働き」が期待できるし、やがて「人工意識」も作り出せるだろう・・・というもの。
苫米地氏は明らかに「記号主義」。対していまの第3次AIブームを巻き起こし、ChatGPTで世間を急激に騒がせているのは後者の「コネクショニズム」。「ディープラーニング」で知られるコネクショニズムが、ぶっちぎりのリードを取った。人間の神経構造をマネれば、勝手に会話できるAIが作れる・・・ChatGPTはその開発者ですら「一体どうなっているの?」と驚く始末。ディープラーニングの第一人者であり、グーグルの元副社長まで務めていたJヒントン氏がグーグルを退社し、「反AI運動」の啓蒙活動を開始したことの深刻さを世間はまだ理解していない。
これらのことがヌーソロジーにどう関係するのか?・・・ここが統心の真骨頂だ。統心によると「記号主義」は「人間の内面」を解明しようとしているのであり、対する「コネクショニズム」の方は、知らないうちに「外面」的なものを作り出そうとしていた・・・のだと。ヌーソロジー研究所の半田所長がChatGPTを警戒する理由がこれでよく分かる
そして統心はここから大胆な気づきに至る。曰く「意識とは無意識のことだった!」と。つまり、いままで私たちが「意識」と呼んでいたのは「無意識(意識の位置がない)」なのであり、むしろ「無意識」の方が「本当の意識」であった!・・・のだと。
ここから教室はラスト、感動的な「シン・胎盤論」へと突き進む。日々アップデートを重ねる関西ヌースと統心。統心よ、オマエはマジでヒトになるつもりなのか!?(もちッスよ!)
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鄭 美世子 (月曜日, 19 6月 2023 22:32)
とうしんさんのなが〜いメール楽しいです� 新しい視聴動画 ワクワク
期待します!