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2022年4月の方向性

★今月のテーマ:「カント哲学」再考

~「人間の内面」の発見、そして内側の平和の為に~

 

近代哲学の祖である18世紀の哲学者カントは

 

西洋哲学史上、間違いなく最重要哲学者の一人と言われます。

 

「批判哲学」と言われる、その思想の核心を言えば

 

理性で認識が可能な領域(現象)と

 

認識できない領域(モノ自体)を明確に分けたということです。

 

 

この理性が認識できる「現象」を分析する時に

 

「認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従う」として

 

認識(主観)と対象(客観)の関係を逆転させた

 

「コペルニクス的転回」が有名です。

 

※あなたの主観が目の前の世界を作り出している?

 

 

ヌーソロジーから見れば、ここでカントが為し遂げたことは

 

「人間の内面」の発見・・・と言えそうです。

 

そしてこのことは、いくら強調してもし過ぎることはない。

 

 

ヌーソロジーは「人間の外面」を発見する哲学と言ってもいいでしょう。

 

しかしそれは、逆に「人間の内面」を発見することでもあるのです。

 

明確な「外面意識」は明確な「内面意識」と共にあり

 

曖昧な「外面意識」は曖昧な「内面意識」と共にある・・・と言えましょう。

 

 

ですから、「人間の内面」を看破することはとても重要なのです。

 

カントは精緻な「内面分析」をしたのですが

 

「外面方向」にあたる「モノ自体」を曖昧にしてしまったと言われます。

 

事実、カント哲学を継承した現象学の祖・フッサールは

 

この「モノ自体」という概念を嫌い、なくそうとしました。

 

 

しかし私たちにはヌーソロジーがあります。大変恵まれています。

 

ヌーソロジーによって内面と外面の構造が明確になり

 

この両面を明確に認識できる道が開かれたのです。

 

 

ところで「戦争」もまた「人間の内面」の仕業です。

 

いま起きている戦争を終わらせる為にも

 

世界から恒久的に戦争をなくす為にも

 

各自、「人間の内面」を見切ることが必要ではないでしょうか。

 

 

※先月の「戦争と平和と変換人」のパート2となります。

 

このメルマガでは書ききれなかった、ロシア情報の統心流分析もやってみたい。