~そして、「スピノザの神」を理解すること~
「神即自然」・・・今から350年以上前、スピノザが主張した汎神論。閉鎖的なユダヤ人社会の中で生まれ育ったスピノザにとって、この汎神論を主張するということは、故郷を追われ、時に生命が狙われるほど危険なことでした。
なぜスピノザはそれほどの迫害を受けたのでしょうか。そう、彼の説く「神」は、ユダヤ人の信じる神と真っ向から対立するものだったからです。
同じユダヤ人でありながら、その信仰の為に同族より憎まれ追放されるその姿は、あのイエス・キリストの姿とダブります。
ユダヤ人の信じる神を「外延神」とするならば、スピノザの神は「内包神」。そして私たちは通常、「神」と名が付くものはこの「外延神」しか知らないのです。それほどに、スピノザの神、汎神論は分かりにくいものでした。そう、人間型ゲシュタルトにとって「内包神」は理解できないものなのです。
いま私たちは、ヌーソロジーの「変換人型ゲシュタルト」によって、ようやくこの「内包神」を召喚することができそうです。またそれによって、あの「イエスが信じていた神」を私たちも直接見ることになるのでしょう。