◆今月の定例ヌーソロジー教室/大阪・京都
テーマ:「人間の内面」について パート2
~「自我構造」の解明、そして「マトリックス」からの脱出?~
先月取り上げた「人間の内面」の探究、その続きです。
ここは大切な所なので、もう少し詳しく見ていきましょう。
工学博士 前野隆司氏の著書『脳はなぜ「心」を作ったのか』が出版されたのは2004年。
当時これはいわゆる「受動意識仮説」として大きな反響を呼びました。
受動意識仮説とは、人間の意識は「決定機関」ではないということ。
決定機関ではなく「承認機関」。
意識は何らかの行動を決定する「第一意志」ではなく
むしろその逆で、さまざまな出来事をすべて受け取って
それを「自分の物語=エピソード記憶」として編集・承認する機関であるということ。
従来の「意識観」が言わば精神活動の「川上」であるとすれば
受動意識仮説のそれは、「意識は川下」であるという考え方。
意識に対する天動説から地動説へのコペルニクス的転回と言われています。
前野さんが斬新だったのは、意識についての工学的アプローチを発表したこと。
エンジニアの立場からの発想は、哲学者や心理学者とは真逆であって
要は「飛行機が飛ぶ原理を解明しよう」ではなく「飛ぶ飛行機を作ろう」ということです。
ですがヌーソロジーを通して「人間の外面」をひたすら探究してきた統心は
これら意識についての唯物的アプローチは今まで一切無視してきました。
霊性の分からない人達・・・と少し馬鹿にしていたのかも知れません。反省<(_ _)>
いまは全く違う印象を持っています。
そうです、彼らは私とは真逆で「人間の内面」を解明しようとしてきたのだと。
先月の勉強会で「人間の内面」の本質として取り上げたのは「再帰構造」と「物語」。
今月はさらに「受動意識仮説」や「主観的統計」と言われる「ベイズ統計」の考え方も見てみます。
こうやって「人間の内面」構造が明らかになってくれば
その先はもしかすると・・・「人間の内面」の達人になれるかも?!
そうです、あのマトリックスのネオですよ!
ザイオン(外面)とマトリックス(内面)を自在に行き来し
マトリックスにおいては空を飛んだり弾を避けたり自由自在・超人的なネオ。
それは彼がマトリックスの正体を完全に見切っているからこそできるのです。
奇しくも今月17日、映画マトリックスの最新作が18年ぶりに公開されました。
ちょうどいいタイミングですね。
今日からあなたもネオだ~!
※私はまだ見てないので勉強会が終わってからスグに見にいこうと思います。早く見たいなぁ~!
相変わらずの統心ワールド炸裂です。お楽しみに。