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2021年6月の方向性

◆今月の定例ヌーソロジー教室/大阪・京都

※今月の京都は昼間、大阪は難波で、定例ヌース教室があります。

 

テーマ:『無時間の顕在化』

~「時間は存在しない」からの「時間の負の方向性」~

 

時間は存在しない。

 

最先端の物理学である「量子重力理論」の研究者の中から

 

昨今、このような主張をする学者が現れ始めている。

 

なかでもイギリスの片田舎で独自の研究を続けてきたジュリアン・バーバー氏は

 

ほとんど一人で独自の時間理論を構築してきた異色の存在。

 

「時間の中に瞬間があるのではない、瞬間の中に時間がある」

 

ジュリアン・バーバーの説く「瞬間」とは「中今」のことであり

 

すべてを含んでいる「全体」。

 

その本質は無時間、時間の流れない世界。

 

すなわち「永遠のカタチ」。

 

そう、彼は宣言する…「時間は存在しない」と。

 

彼の主張には、ヌーソロジーとは相容れない「並行世界」的な主張も含まれるのだが

 

それだけで判断するのはあまりにも皮相浅薄である。

 

1999年に発表された彼の著書「The End of Time」が

 

実に20年の時を経てようやく昨年1月、

 

日本語版「なぜ時間は存在しないのか」として出版された。

 

分厚く難解なこの本ではあるが

 

少しずつ読み進めると、ヌース!ヌース!ヌース!

 

ヌーソロジーと狙いが同じではないか。

 

そりゃそうだ。彼の着想・発想の源が

 

スピノザ~ライプニッツ~マッハなのだから。

 

そして長年の探求・熟考の末、彼は遂に見いだしたらしい…「無時間の世界」を。

 

彼曰く、やはりそれは「全体」なのだ。

 

無時間領域…時間は流れていない。

 

 

生きて「無時間の世界」を見出すことは

 

まるでオコツトの言う「生きたまま死後の世界に入る」ではないか。

 

バーバー氏は、すでに死後の世界に突入しているのか。

 

すっかり「無時間」の住人となってしまった彼に対して、

 

なぜ普通に生活できるのかなどと質問がよくあるという。

 

それに対する彼の答えは

 

「現在というものを大切にすべきである、と確信できるようになった」

 

おお~、まさしくこれ。私が日夜探求しているモノ。

 

そしてヌーソロジーの結論でもある。

 

すべてここ、いま、目の前…そしてワタシ(のココロとカラダ)。

 

「超越」とは正反対のもの。

 

 

そうです。ごくごく普通の人になるんですよ。行って帰って来たら。

 

宮沢賢治の世界です…雨ニモマケズ、風ニモマケズ…。

 

賢治の場合は「ソウイウモノニ ワタシハナリタイ」で終わってますが。

 

ヌーソロジーでは…成れます…(`・д・´)キリッ

 

 

奇しくも今年、2021年は「位置の等換」、その本質は「時間」の顕在化。

 

受け取る「時間」ではなく、送り出す側の「時間」。

 

それを「時間の負の方向性」という。

 

そして今月は時間に縁の深い月。

 

6月10日は時の記念日、近江神宮、漏刻祭。

 

そして本日6月21日は夏至、一年で太陽が最も高く上がり、昼の時間が最も長くなる日。

 

「時の問題」を取り上げるにもっともふさわしい月。

 

先のバーバー氏の著作をヒントにしながら

 

ヌーソロジーの文脈にそって「無時間領域」を探索して参りましょう。

 

 

「もし、西洋近代の歴史がデカルト=ニュートン・パラダイムではなく、スピノザ=ライプニッツ・パラダイムで進んでいたら、とっくに人間は意識進化して、今頃シリウスにいるんじゃなかろうか。」2012/09/09 kohsen tweet